「小説読もうかな?」について

最後に読んだ小説は梨木香歩の「海うそ」を去年の10月に読んだきりです。本読むって言っても専門書とかが多くて、小説はからっきしになってます。専門書は書いてある内容がある程度わかってる前提で買いますし、知りたいことがなくならない限り読みたい欲はなくならないんですが、小説はなかなか違いますね。当たり外れありますし、新しい作家に手を出そうと思っても好みじゃなかったらなと思い手を引っ込めます。既知の作家でも作品が漫画のように頻繁に出るわけでもないですし。娯楽なので、他の娯楽との時間の取り合いになって小説は負けてます。時間負荷が高いんですよね。

最近アマゾンでよく読んでた作家を検索してみたら、けっこうな数が刊行されていました。森見登美彦の「夜行」が面白そうだったので、買おうかなと思います。

 

自分が思う小説特有の面白さって何でしょうかね。映画だったら映像作品なので、個人的にこの映画のここが好きっていうのが言いやすいです。漫画も絵柄やキャラとかわかりやすい指標があるんですが。物語と全てをひとくくりにすると、共通するところは何でしょうね。ストーリーがあって、キャラクターがいてとかですかね。小説特有の面白さ、作家特有の文体でしょうか。文字でしか表現できない物語や設定でしょうか。「海うそ」はよかったです。島の空気というか、湿気が頭の中で思い起こされるようでした。でも、他人が読んでも僕と同じ想像はしないんでしょうね。ここが今のところ個人的に考えてる小説特有の面白さでしょうかね。個人個人で想像に幅があっていいね、ということではなく、その想像は個人にとって最良な情景が思い浮かべられているってことです。とりあえずのところ、これです。