現状について

昨日今日と実家に帰っておりました。意識の戻った母親と、初めて話しをしました。

母親は結局右足を切断しまして、現在リハビリ中です。義足を試してみるとのこと。うつ病も患っておりますが、足の切断は比較的すんなりと受け止めており安定しております。表面上は。そして、今のところは。

今年中に退院できたらいいなーって感じです。

 

退院したらベッドと車椅子をリースします。補助金出るかはまだ不明。義足代は大体70万位。現在の借金は150万位。借金については納められそうな感じです。

 

僕の状況ですが、やはり仕事を辞めることにしました。母親を含めた家族全員、帰ってきてほしいと言います。再び同じことを起こすわけにはいけないですからね。

母親は「私のせいで呉一の人生を変えてしまって…」云々言ってました。とりあえず取り繕って大丈夫ということは伝えました。僕の内心としては母の無事に安堵し、家族の今後の心配と同時に、母親が死んでいれば看病もしなくていいし、借金を相続放棄できるので死んでほしかったという両方が同居しています。両方とも本音です。

 

でも実際はどうなんでしょうね。実家に帰ったら、人生の選択肢は制限を受けるようになります。どこまで制限が出てくるのでしょうか。そして僕はそれで悩んだり苦しんだりするのでしょうか。楽しく生きれるのでしょうか。わかりませんね。今の仕事は楽しいです。人間関係も良好です。でも、別に辞めることには抵抗ないです。どうでもいいです。

Uターン制度などを利用し、職を探そうと思ってます。今年の3月に引っ越すことを目指します。大学時代の同期や後輩とも会いづらくなります。どうなるんでしょうか。いつかの記事で「先のことはわからない」云々と言いましたが。わかりませんね。

 

はい、わからんわからん。

 

 

 

 

 

 

 

『サザーン・リーチ』3部作について

読みました。『全滅領域』『監視機構』『世界受容』からなる『サザーン・リーチ』3部作。SFです。おもしろかったです。

 

内容は、ざっくり言います。ある日、<エリアX>という未知の領域が出現。なぜこの領域ができたのか、領域内はどうなっているのかなどの謎は解明されないまま、突如領域は拡大する。最終的な謎の解明と言えば、この領域内は地球ではないということと、地球外生命体の存在によってなされただろうということです。

 

物語は、<エリアX>を理解しようとし、謎を解き明かそうとする登場人物が描かれますが、最終的には理解不能な世界をわからないなりに、わからないまま、個人個人がいかに腑に落とすかが一番重要なポイントなんだろうと思います。

<エリアX>については完全な説明がないまま終わります。登場人物もこの世界の断片しか見えないまま、物語は閉じるんですね。

 

一冊一冊が長く、しかも3巻にわたる小説だったので、読み終わった直後は読んだという達成感しかなかったのですが、徐々にこういうことだったのかな?という感想が浮かんできました。わからないものをわからないまま受け入れるということは大変なことですね。わからないものは恐怖の対象ですから。わからないものを受け入れたところで、その受け入れ方の正誤はだれにもわからないですし。

 

別の話しですけど、『旅のラゴス』も読みました。続けてSFですね。おもしろかったです。

母親の自殺未遂と、仕事を辞める可能性について

母親が自殺未遂しました。驚きですね。僕はすぐ実家に帰って、現在アパートに戻ってきた状態です。母の状態は、今もベッドの上で管につながれています。生きるか死ぬかの問題は、死ぬ可能性もあるということです。

 

ということで、仕事を辞める可能性が出てきました。すぐにではないですがね。母親の自殺未遂により、原因を突き止めようと家探し。幾ばくかの借金が判明。仕送りしなきゃいけませんね。入院費も発生。お金が必要ですね。後遺症が残る可能性も。看病しなきゃいけませんね。後遺症が残らなくても、ケアが必要でしょう。たぶん、何事もなく退院しても、母は荒れるでしょう。予想です。

祖父母は再び、同じことが起こることを恐れています。兄1人では看病がきついでしょうね。見守る眼は多いことに越したことはないですし、家族と相談して戻ることにしました。仕事を辞めると、お金の問題が難しくなりますが、実家の近場でなんとか探します。

 

という現状です。なぜこんな日記を書いたかというと、感情の吐露です。

近況について

近況ですが、前の記事に書いたように、PS4を買いました。それ以外のことを書きますね。

 

うしおととら」全巻買いました。「金田一少年の事件簿」全巻買いました。今敏の「パプリカ」「千年女優」観ました。「ホビットの冒険」の3作目観ました。

漫画、ゲーム、小説、いろいろやって、観てます。

 

仕事にもだいぶ慣れてきて、脳にも余裕が出てきた感じです。未来をみると、このままこの調子で行くのかな、という感想を抱きますが、所詮は想像なのでわかりません。不安は今のところなく、「やってるなー」という感想が浮かびます。

 

わざわざ不安要素を探すのは癖ですね。あるていどの先はみえます。さらに先はみえませんが、いつも想像してしまうのです。先ではなく、過去をみましょう。過去は良くみえる気がしますね。どうでしょう。個人差がありますね。

 

過去です。過去。池澤夏樹の「スティルライフ」を貸しました。好感触でした。でも僕は「きれいな文章ですよね」という言葉しか返せませんでした。どう受け取られたのでしょう。わからないですね。その人は、絵を描くのですが、恐らく、きれいな絵を描くのでしょう。僕は何もつくることはできません。きれいなものは好きですが、享受することしかできません。今敏の「パプリカ」もきれいな作品でした。「スティルライフ」のきれいとは違うのでしょうか。少し違うと思います。過去です。続いてます。

 

近況でした。

 

 

 

「blood borne」について

PS4買ったので、「blood borne」買いました。「blood borne」やりたいからPS4買った、の方が正しいです。おもしろかったです。発売してから結構時間経ちましたね。

 

前作とは少し毛色が異なったものになってました。盾ないですし、武器も変形しますし。あと、導線がわかりにくかったかな、という感じです。時代もだいたいこれくらいの時期かな?っていうのがわかりやすいと思います。

 

ストーリーもあって無いようなものですが、上位者という存在がちらちら伺うことができました。この上位者のおかげで、シリーズ通しての気味悪さは最高でしたね。

どうやら、クトゥルフ神話をモチーフとしているそうです。上位者と交信しようとした組織もいましたし、「啓蒙」というステータスはSAN値の役割をしているのでしょう。宇宙ですね宇宙。あきらかな宇宙人いましたし。あいつが出てきたときは焦りましたね。死ぬかと思いました。

 

ストーリーはあいかわらず、ぼんやりしていましたが、想像して補完したくなるのはシリーズ通して随一でしたね。

 

いとうせいこう『ノーライフキング』について

3月には読み終わっていたのですが、いまさら感想を書きます。とてもおもしろかったです。

 

子供たちの間で爆発的に流行しているゲーム「ライフキング」にまつわる噂が、しだいに子供たちの現実を侵食していく話です。「ライフキング」は呪われたゲームであり、世界を終わらせる力があるという噂が広がっていきます。これに打ち勝つため、子供たちはゲームを攻略し、終いには現実世界でも行動を起こし戦います。

 

読んでて一番震えた場面は、子供たちが徴を並べはじめたとこです。先程は「子供たちの現実を侵食していく」と書きましたが、実際は最初からゲームの世界も現実世界も、子供たちにとっては区別されてないんですね。「現実」といったら全部現実なので当たり前かもしれませんが。この徴を並べるという行為は、ゲームをしていない大人たちにとっては、非現実的なのでまったく理解されません。むしろ徴を撤去していきます。そして、ゲーム機を取り上げるようになるのです。子供たちは世界を救うためにゲームをしているわけですから、ゲーム機を取り上げる大人たちを敵までとは言いませんが、自分たちの行為を邪魔する者として認識するようになっていきます。また、両親も救いたいという気持ちもあるので、苦悩もあります。

この、子供たちの現実と大人たちの現実の齟齬がとても素晴らしく、体が震えました。個人的には、「現実」についての話だったという感があります。