初めて絵を買ったについて

「いや~前回の日記から随分と日が経ってしまいました」ということは書きたくないのですが、冒頭につい書いちゃいますね。リアルタイムで観てない人にとっては、大変どうでもいいですし、この文章が過去のものになり、日記の数も増え、埋もれていくと何の意味のない文章になってしまいますし。

「T2 trainspotting」も観ましたし、「ジョン・ウィック2」も観ました。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』、『バッタを倒しにアフリカへ』を読みました。今は『日本文学の発生 序説』を読んでます。本を読むのをさぼっていたので、再開しました。なぜなら、友人に感化されたからです。友人は本屋で立ち読みしているときに「教養は語彙である」という一文に感銘を受け、最近本をよく読み始めたそうです。このような話を聞き、負けられないと思い、再開した次第なのです。

 

タイトルの通り、絵を購入しました。どこで?個展でです。正確には2人でやっていたので、二人展です。二人展と銘打ってありました。一方は油絵、もう一方は陶芸です。

もう少し次第を詳細に書きます。7月の中頃に出張で大阪に行き、フリーの日があったので京都に行きました。作家とは面識がありませんでした。その時に開催されていることも知りませんでした。つてがありました。紹介で観に行きました。大変良かったのです。作家から話を聞きました。絵には一つの世界観があり、その世界観全体についてと、ひとつひとつの絵について解説していただきました。その時は1人で展示しており、2週間後に展示替えをして2人でやるという日程でした。なので、行きました。そこで買ったのです。

買った理由は僕が手の出せる値段であったことと、綺麗だったからです。この絵を独占できる権利です。毎日この絵に描かれた、異世界の夕日を拝めるのです。

 

冒頭で書いた友人とこの作家には共通することがあります。人に臆せず、恥ずかしがらずに自分の感じていること、世界観を話せるのです。僕が相手の立場だったら、本に書いてあることに感化されて読書を始めたというセリフは恥ずかしくて言えません。絵の設定について熱く語れません。恥が先に来ます。作家にとってはそれも仕事のうちだと思ったら、話さずにはいられないのでしょうが。

僕はこのことをさぼっていました。何をどう感じたのかを、自分を極力薄く、薄くしていました。このブログは、壁に話しているようなものでした。壁になら自分の感情をぶつけられます。こういう動機で始めたところもありますしね。ほんとか?そうだったか?

作家と話してるとき、すごいなと思いました。すごいなと思う自分を恥じました。この称賛には野次馬が珍しいものを囃し立てるようなものを含んでいたからです。現在は改め、もっと話を聞きたいなと思っています。世界観も魅力的ですし、絵自体も僕好みのものです。光が好きなのです。

また、個展を開催するときには手紙をもらうことになっています。楽しみでなりません。

 

ついでに、後輩の墓参りに行ってきました。観光地の真隣で、行く途中も人込みをかき分けかき分けお寺にたどり着きました。「おいおい、死んでもこんなキッチュな場所に納まるとか、お前らしいな!」と思いました。線香を焚きました。