白石晃士監督 映画『カルト』について

大変面白いホラー映画でした。『カルト』は白石晃士監督がよく撮っているモキュメンタリー形式の映画です。

 

簡単なストーリーは、ある家に起こった怪奇現象を解決するまでを、3人の女タレントと除霊師が追うというもの。

 

まず、霊能力者として雲水と龍玄という首に数珠をさげた2人が登場しますが、あえなく死亡。龍玄の知り合いである強力な力を持つ霊能力者が仕事を引き継ぎます。この3人目の霊能力者が登場したところで、映画の世界観ががらっと変わります。金髪黒服の霊能力者は名前をネオ(仮名)となのり、左手に黒い皮手袋を嵌めています。格好も中二ですが、除霊方法も能力バトルものかな?ってかんじの中二な方法をとります。

ひたすらネオは世界観から浮きっぱなしです。モキュメンタリーですから、あるていど本当に現実に起こってるのかもと思わせるのが常套手段だろうと思いますが、ネオの登場で今までの思考がぶっ壊されました。

しかし、ネオかっこいい。終始ネオがカッコイイんです。ストーリーとか、ラストをみたら正直駄作ですが、ネオがカッコイイから全部良し。

雲水と龍玄の除霊も、テレビのホラー番組でよく見るような除霊の仕方をまねしたものだったので、そこも僕のツボを刺激しました。雲水、龍玄、ネオというキャラクターを観ればすごく楽しい映画でした。

ストーリーは、少年漫画とかファンタジーとの比較ができ、ここにも書くことはできますが、もうそんなことはどうでもいいです。僕この映画大好き。