「何者にもなれない・自分が本当にやりたいことを仕事に・自分探し」について

 表題について僕はたまに考えています。3つありますね。この3つは別々の問題でしょう。分けるのがめんどくさいので、いっぺんにいきます。

 多くの人が、この話題に一度でも向き合ったことがあると思います。どんな姿勢で臨むのかは別として。この話題が目の前に提示されたとき、まじめに考えたか、斜に構えるか、困惑するかは個人個人で異なるでしょう。僕は斜に構えました。何者かになる必要はないからと思っていたからでした。やりたいこと=仕事ではなかったから。やりたいことは仕事ではなく、他の場面で叶えればよいと思っていたから。仕事では叶えられないこともあるから。やりたくない仕事でも、楽しいことに変化する可能性があるから。自分探しの自分とは何か、探すとはどういった行為なのか不明瞭で、考える必要もないことだと思っていました。また、自分は自分であるという感覚が強く、不安がなかったからです。

 こう考えていたのは大学生の頃です。現在も自分事としてとらえるなら、考え方はあまり変わりません。他の人から相談された場合は、相手に合わせて答えを変えます。

 

 Twitterでちらりとこの話題を見たときに、そういえば言葉や文章にしたことはなかったなと思い、書きます。完全に僕のイメージで。

 なんでこれを問題にするの?どうやったら解決できるの?誰が問題にしてるの?というのを僕のイメージで語ります。

 「何者にもなれない」という悩みはどういうことなんでしょう。「何者にもなれなかった」というのは後悔ですよね。未来に向けて「何者かになる」チャンスはもうない、残っていないという言葉のイメージです。人生で不幸があり、何かを諦めざるを得なかった場合もあります。中年が言ってそうですね。自分の個性が周りに埋もれ、自己を発揮できないというのは若者が言ってそうです。埋没しない個性を見つけたい、これが自分探しにつながりそうですね。

 若者の場合は就活の時、中年の場合は仕事が落ち着いてきて、子供も独り立ちして自分のリソースが余ってきた時、それぞれの時期に表れる問題でしょう。若者と中年の定義も、これ以外の時期にも立ち現れる問題だろうというのは置いといて。

 両者とも現状に不満を持っているんでしょう。そしてこれまでの行いの後悔ですね。じゃあ今から特別な存在になろうとがんばろうとするか、諦めるか。容姿等、生まれ持ったものでは既定されず、努力すれば特別な存在に変わるというニュアンスが感じ取れます。

 「何者」とは何でしょうか。モデルがあるのでしょうか。どうすればなれるのか、明確に方法がわかっているのでしょうか。そういった存在になった場合、なったということがどうやってわかるのでしょうか。なれたら、現在抱えている不満や不安が解消されると思っているのでしょうか。

 なぜ何者かになろうとするのでしょうか。周りと比べたらそういう人が多くて、自分は遅れているとなんとなく実感しているか。テレビなどの媒体で植え付けられるか。実際のモデルがおり、憧れているか。他人から指摘されたか。

 現状の不満や不安が何者になることで解消されるならば、なればいいでしょう。ですが、どうやったらなれるかやゴールはどこかが不明瞭なので、呆然としてしまうのでしょう。向上する方向なので、基本的には良い考えだと思っています。ですが評価の方法が不明なら、どんなにがんばっても不満は残りますし、がんばったらがんばっただけ疲れますね。現在の状況をまず認め、不満の解消方法を正しく決め、解決に向かうのがいいんでしょうね。過去の経験を振り返り、どんな人間だったか、どんな時幸福感が得られるか、どんな環境が心地よいか。これから始めて、それを育むのが着実だと感じています。

 周りから実際に強く求められる時はどうしようもないですね。就活の場面とか。「この仕事は本当にやりたいことですか?」「あなたは特別な人間ですか?」と聞かれたときに、自分の心の暗いとこに自意識が沈んでいく感じがします。どうしようもないですから。やりたいことは仕事ではありませんし、やりたいことが仕事では叶えられませんという場合、どうしようもないです。私は特別な人間ですが、そう言ってもあなたは認めてくれないでしょう、という場合もあります。

 私生活と仕事に折り合いがつけられる職を探すか、どんな場所でも見失わない自分を持つしかないんでしょうね。

 職や現状に適応できなかったら、そんな自分も認め、よりよい環境に移るような。自分の認識自体を変えるか。そんなときに自分を否定しなくてもいい意識を持つことも。他人の評価ではなく、自分が自分を評価してくれるような軸を持つような。個人的にこういう意識で生きています。苦しむのは嫌ですから。多くの人が苦しんでいることをあらかじめ学んでおき、今から対策を練ってます。今回のテーマについては、なかなか上出来です。

 

 

 はたから見たら、だいぶ啓発的な文章ですね。ある意味一般論どまりですし。でも、現在の僕にとって、とても大切なことです。