「貞子VS伽椰子」について

観てきました。レイトショーで。面白かったです。

白石監督の作品は他にも観てまして、個人的に評価が高いので楽しみでした。前評判もよかったので。実際よかったです。感想書きます。

 

ちゃんとホラーしてて、怖かったです。今は古くなったビデオ媒体を観るという動機付けも自然で、その入手手段も自然でした。この入手の段階で、ビデオを見てしまった女子大生に対して呪いは本物だと信じさせることも成功させてます。そして貞子と伽椰子を対峙させる場面設定も自然でした。自然か?自然でしょう。

貞子と伽椰子を普通に対決させようとすると、絶対にギャグにしかならないと思います。しかし、そこにキャラクターの濃い霊能力者を媒介させることで、いい感じに貞子と伽椰子のキャラが薄まりギャグを回避できたんだと思いますね。緊迫感ありました。対決パートは短いと感じましたが、あれくらいがダレずにちょうどいいんでしょう。

 

これは白石監督の作品が好きだからだと思いますが、霊能力者が出てきた瞬間の盛り上がりが最高でした。「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」の名言聞けましたし。噛ませの霊能力者も一昔前のオカルトTV番組みたいで、「絶対に死ぬぞ!こいつ!」という雰囲気がひしひしと出てました。実際死んでましたし。死ぬといえば、登場人物を絶対殺すという気概が素晴らしかったです。小学生にも容赦しなかったですし。テンポ良くてよかったです。良すぎて、観終わったときの疲弊感がすさまじかったです。

 

初めてホラー映画を映画館で観ました。だから余計怖く感じたのかな?DVDで観たらまた薄まってるのでしょう。大画面貞子は怖かったです。満足感あります。よかったね。