三津田信三『どこの家にも怖いものはいる』について

三津田信三の本は好きなので、この本も喜んで買いました。ホラー小説が好きなのです。刀城シリーズも全部読んでます。

本書は作者本人が主人公であり、5つの怪異譚の共通点を探るというストーリーになってます。三津田本人が主人公の本、他にもありましたよね、忘れました。

 

感想ですが、まあまあ怖かったです。本書は映画だったら、モキュメンタリーにあたるんでしょうかね、かなりメタ視点になっております。他の作品の執筆活動にも触れられており、本題の怪異譚がリアルで起こったことなんだという現実感を増す効果になっています。

5つの怪異譚、個々の話は怖かったですが、本作の目的であるそれぞれの怪異譚の共通点が判明してもあまり驚きはなかったです。わかったところでそれにより怖さが増すということもなかったですし。

最後はいまいちでしたが、まあ、話し自体は怖かったのでおもしろかったです。

三津田の作品は短編集と刀城シリーズが好きです。